3Dプリント鉢は本当にアガベに向いているか
自分たちで3Dプリンターの鉢を設計・試作している立場から、良いところも気をつけたいところも、できるだけ正直にお伝えします。
良いと感じている点
一番の利点は、穴やスリットの配置を自由に設計できることだと思います。射出成形のプラ鉢は金型を作ってしまうと形状を変えられませんが、3Dプリントなら底面全体をメッシュ状にしたり、排水溝の位置や本数を試作のたびに調整したりできます。HYDEAWAYの鉢も、底面のメッシュ化や排水溝の追加を何度も試作しながら少しずつ詰めてきました。
もうひとつは、ロゴや意匠を鉢の成形と同時に一体で作れることです。二重リボンのエンボスのような装飾も、後から貼るシールではなく本体と同じ素材で浮き彫りにできます。
気をつけたい点
正直にお伝えすると、PETG素材が直射日光や高温多湿の環境に長期間さらされた場合にどう変化するかは、まだ十分なデータを持てていません。量産のプラ鉢のような長年の流通実績は、これから積み重ねていく段階です。
積層造形特有の層目(レイヤーライン)も残ります。量産プラ鉢のようなツルッとした質感とは違うので、好みが分かれるところだと思います。また、射出成形に比べると1個あたりの造形時間は長く、価格も相応になります。
今どう考えているか
通気性・排水性を突き詰めた構造を優先するなら、3Dプリントで自由に形を試せることは理にかなっていると感じています。ただ、見た目のかっこよさだけで選んでしまうと、素材の実績や量産鉢との違いを見落としてしまうかもしれません。HYDEAWAYでも今なお試作のたびにwatertight・単一パーツ・オーバーハングの検証を続けていて、完成形として売り出すというより、検証を重ねながら育てている段階だと捉えています。
鉢の開発と並行して、アガベの販売はBASEにて準備を進めております。公開まで今しばらくお待ちください。
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