アガベ用語辞典 — 鋸歯・株姿・葉形の見方
アガベの品種紹介では、独特の言い回しがよく出てきます。ここでは基本的な用語を整理しておきます。少しずつ言葉を増やしていく予定です。
見た目を表す言葉
鋸歯(きょし)
葉の縁にあるギザギザした棘のことです。色や大きさ、間隔は品種によって差があり、白っぽいもの、茶色いもの、黒に近いものまであります。鋸歯の色や形は、個体を見分ける際の大きな手がかりになります。
株姿(かぶすがた)
葉が全体としてどんな形にまとまっているかを指す言葉です。扁平気味に広がるもの、球形に近くまとまるもの、扇のように左右に開くものなど、品種や個体によって印象が変わります。
葉形(はけい)
一枚一枚の葉の形のことです。細長いもの、幅が広いもの、内側に丸まるものなど、こちらも品種によって特徴が出やすい部分です。
葉色(はいろ)
葉の色味です。濃い緑、薄い緑、青みがかったものなど幅があり、日照量によっても変化します。
波打ち(なみうち)
葉の先端から伸びる棘(トップスパイン)が波状にうねっているものを指します。この特徴が強く出た個体は、コレクターの間で特に好まれる傾向があります。
中斑(ちゅうふ)
葉の中央部分に白や黄色の斑(ふ)が入っている状態です。斑の入り方は個体によって差が大きく、模様として楽しまれます。
育て方に関わる言葉
締める/締まる(しめる/しまる)
水やりや日照をコントロールして、葉を短く詰まった状態に育てることです。徒長させず、ギュッとまとまった株姿に仕上げる管理を指します。台湾で育成されたアガベが評価される理由のひとつも、この「締まった」株姿にあります。
徒長(とちょう)
日照が足りないときなどに、株が間延びしてひょろひょろとした姿になってしまう現象です。締まった株姿とは逆の状態で、一度徒長すると元の詰まった姿に戻すのは簡単ではありません。
仔吹き(こぶき)
親株の根元から子株が発生することです。仔吹きした子株を切り離して増やす方法は、別記事「子株の増やし方」で紹介しています。
群生(ぐんせい)
複数の子株が親株のまわりに増えて、まとまって育っている状態です。
単頭(たんとう)
群生とは逆に、子株を出さず1株だけで育っている状態を指します。
個体の由来に関わる言葉
実生(みしょう)
種から育てられた苗のことです。仔株から増やした株と違い、実生苗は一つひとつの個体差が出やすいのが特徴です。
抜き苗(ぬきなえ)
鉢に植えられていない、根がむき出しの状態で流通する苗のことです。輸送のしやすさから、遠方からの仕入れでよく使われる形です。
韓国苗(かんこくなえ)
韓国で育成・流通されたアガベのことです。まとまった数量での流通が多く、価格帯が比較的手に取りやすい傾向があります。
台湾苗(たいわんなえ)
台湾で育成されたアガベのことです。肥料を抑えて育てる「締める」栽培技術が発達しており、葉が詰まった良型の株姿で評価されることが多い流通です。HYDEAWAYで育てているアガベも、主にここと現地の株から届いています。
良型(りょうけい)
葉のバランスや詰まり具合が整った、見栄えの良い株姿を指す言葉です。同じ品種でも良型かどうかで価格差が生まれることがあります。
用語を知っておくと、品種紹介の文章がぐっと読みやすくなると思います。今後の記事でも、これらの言葉を使いながら個体の特徴を紹介していく予定です。
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